電話でのお問い合わせ電話でのお問い合わせ
お問い合わせはお気軽に
株式会社 日野折箱店様

株式会社 日野折箱店様

所在地
〒721-0961 広島県福山市明神町1-3-7
創業
昭和23年12月
設立
昭和46年7月
資本金
10,000,000円

折箱を創り続けて七十余年

当社は昭和23年の創業以来、日本特有の食品容器である「折箱」を作り続けてきました。当社の「折箱」の用途は駅弁に始まり、その後は一般的なお弁当のみならず、婚礼や法要の仕出し弁当などにもお使い頂いてまいりました。創業から70余年の現在は「折箱」を時代のニーズに合わせ、会議・接待用のビジネス弁当から和菓子・洋菓子用の容器まで幅広くお客様にご利用頂いております。

昨今は、ニーズの多様化が進み、従来の高品質で高級感あふれる木製折箱を求めるお客様から、多種多様な形状を求めるPSP折箱まで幅広くご依頼を頂いております。当社では、お客様のご予算とご要望に応じ、最善のカタチをご提案するべく、技術の高い人の手と、それをサポートする設備を整えオーダーメイドの折箱製作を行っております。今後も製作体制にさらなる磨きをかけ、ご希望に沿える商品を創り続けて参ります。

日々、改善

オーダーメイドで折箱を製作するには、人の手による作業工程が重要になってきます。 当社では、製作スタッフが快適に作業できるよう、日々現場の改善を考えております。働きやすく、風通しの良い作業現場があり、製作スタッフのストレスや負担を軽減することが、良い商品を作り出す第一歩であると考えております。

また、製作の幅を広げ商品の品質向上を実現し、加えて作業者の負担を減らして効率を高める様々な設備を導入しています。

オーダーメイドの折箱

▲オーダーメイドの折箱

生産形式

まずはじめに、御社の生産形式を教えてください。

日野氏:基本受注生産ですが、定番品は見込生産して在庫を確保しているものもあります。また、通常は受注生産ですが、多くの受注が見込まれる場合は在庫を確保しております。注文は、電話・FAX・メール・ECサイト・オンライン受注からと様々です。また、製造している商品はのべ600点以上(R5年6月現在)あります。毎週製造するものもあれば、年に1回のものもあります。

アナログ管理に限界を感じシステム導入を決意

システム導入を検討されたきっかけ(お困り事、課題等)を教えていただけますでしょうか?

日野氏:生産するアイテム数が増え、アナログの管理では限界を感じていました。Excelで全アイテムの作業指示内容を一覧の文章でまとめていましたが、それだけでは現場からの質問・確認が多く、実際の作業以外の段取りのために多くの時間が割かれていました。また、現場任せでは品質の均等化やクレーム箇所の情報共有、改善の限界も感じていました。

そのような中、MarianEXを選定された理由、ポイントはどういった所でしょうか?

日野氏:初めての生産管理システム導入でしたので、どのシステムを選定して良いのか分からない状況で探していました。MarianEXの一番の選定理由は価格的に魅力だった事です。他のシステムは高額で、予算的に手が出ませんでした。

また、帳票のレイアウトを自分で修正でき、項目名を変更出来たり各種画面に付加的な情報を追加できる点など、全体的に自分達で業務に合わせ修正できるのも魅力だと思います。また、販売大臣がベースの生産管理システムなので、インボイスの対応も販売大臣をバージョンアップすることで無事対応できました。こういった法令対応のサポートを受けられる点も心強いです。

製品、材料それぞれの在庫管理はしておりますでしょうか?

日野氏:製造時の製品入庫と材料の引き落とし、販売時の製品の在庫引き落とし、材料の仕入を行っています。毎月の在庫評価はシステム内の実績から業績判断を行い、在庫棚卸は決算月に実地棚卸を行っております。

▲改善された作業指示書

▲改善された作業指示書

コロナ前後で売上増加、
同じ人員でそれを支えたのはシステム導入による業務効率化

社員様を増やす事なくコロナ前後で売上が増加されたという事ですが、それが可能となった理由は何でしょうか?

日野氏:製品を加工するにあたり、製品毎に作業のやり方、包装のやり方などはそれぞれ異なりますが、従来はそれらを文章で指示していました。先ほどもお話したように、これでは実際の作業以外の段取りのために多くの時間が割かれてしまいます。これを言葉だけでなくビジュアルで分かるように MarianEXの指示書機能で画像付きの指示書を作成しました。これによりパートさんへ指示した際の質問・確認事項が減少し、指示書を発行すればすぐ生産に取りかかれるため、結果的に生産性が向上しました。なにより、自社内で簡単に指示書のレイアウトを製品毎に変更できるので、作業内容の改善事項があればすぐ反映できる点も良いと思います。Excelベースの帳票なので、システムにない項目でも計算式やマクロなどを活用できています。

弊社製造部門を立ち上げたのが2013年で、新工場の稼働が2016年になります。2017年にMarianEXを導入し、データや管理方法のノウハウが蓄積されたお陰で、新規アイテムが増えても無駄なく効率的に製造業務を行う事で、同じ人員でも受注をこなすことが出来ました。システム導入前では対応できなかった業務量です。

生産管理システムを導入した事で業務効率があがり、業務量、売上を伸ばす事が出来た訳ですね。
販売大臣+MarianEX以外にも、関連して改善した事はありますでしょうか?

日野氏:ラベル発行機を導入し、現品ラベルを発行しています。入数によって発行枚数を変更でき、現品に貼ると共に、MarianEXで発行した指示書にも控えのラベルを貼る事で、現品への貼り忘れを防いでいます。また、バーコードリーダーでMarianEXから発行された指示書のバーコードをスキャンする事で、ロット番号をラベルに印字しています。製品に関するお問い合わせがあった際には、ロット番号からいつどのように作られたものか、MraianEXでロットトレースが出来ます。

また、運送会社の送り状を発行するシステムと販売大臣+MarianEXを連携する事により、売上を上げるだけで送り状を一括発行出来るようになりました。従来は送り状を発行するだけでもかなりの時間を要していましたので、この連携でも業務効率を上げる事ができました。

▲送り状の一括発行

▲送り状の一括発行

今後の展望

今後の改善やステップアップとして、何か計画がありますでしょうか?

日野氏:売上増加に伴い製造ラインを新設予定です。それに伴い、現在の1台体制(スタンドアロン)から2台体制(2CL)へライセンス数のアップを考えています。また、システム運用の次のステップとして作業実績の収集を考えています。

導入して終わりではなく、徐々にステップアップしさらなる業務改善に進んでいく訳ですね!
最後に、MarianEXは他社様にもおすすめ出来るシステムだと思いますでしょうか?

日野氏:弊社の生産体制が構築できましたので、是非お勧めします!

営業担当より

日野折箱店様は元々システムを導入されておりませんでしたが、現場への生産指示の効率化だけに留まらず、他のシステムとの連携もされており、柔軟なアイデアで非常に効果的にシステムを導入されております。ただ単純にシステムを入れるのではなく、全体の「仕組み」を構築し、それを徹底する事により業務効率化、ミス低減を進めていく日野様のスタイルは、スモールスタートで徐々にステップアップしていく導入事例として、非常に興味深いと感じます。

システム構成

  • ・販売大臣 1CL
  • ・MarianEX 1CL(原価オプション付き)

現場の見える化で効率アップ!
「ひとりでもできる生産管理」

\カタログ&デモ画面もご覧になれます/