社員様を増やす事なくコロナ前後で売上が増加されたという事ですが、それが可能となった理由は何でしょうか?
日野氏:製品を加工するにあたり、製品毎に作業のやり方、包装のやり方などはそれぞれ異なりますが、従来はそれらを文章で指示していました。先ほどもお話したように、これでは実際の作業以外の段取りのために多くの時間が割かれてしまいます。これを言葉だけでなくビジュアルで分かるように MarianEXの指示書機能で画像付きの指示書を作成しました。これによりパートさんへ指示した際の質問・確認事項が減少し、指示書を発行すればすぐ生産に取りかかれるため、結果的に生産性が向上しました。なにより、自社内で簡単に指示書のレイアウトを製品毎に変更できるので、作業内容の改善事項があればすぐ反映できる点も良いと思います。Excelベースの帳票なので、システムにない項目でも計算式やマクロなどを活用できています。
弊社製造部門を立ち上げたのが2013年で、新工場の稼働が2016年になります。2017年にMarianEXを導入し、データや管理方法のノウハウが蓄積されたお陰で、新規アイテムが増えても無駄なく効率的に製造業務を行う事で、同じ人員でも受注をこなすことが出来ました。システム導入前では対応できなかった業務量です。
生産管理システムを導入した事で業務効率があがり、業務量、売上を伸ばす事が出来た訳ですね。
販売大臣+MarianEX以外にも、関連して改善した事はありますでしょうか?
日野氏:ラベル発行機を導入し、現品ラベルを発行しています。入数によって発行枚数を変更でき、現品に貼ると共に、MarianEXで発行した指示書にも控えのラベルを貼る事で、現品への貼り忘れを防いでいます。また、バーコードリーダーでMarianEXから発行された指示書のバーコードをスキャンする事で、ロット番号をラベルに印字しています。製品に関するお問い合わせがあった際には、ロット番号からいつどのように作られたものか、MraianEXでロットトレースが出来ます。
また、運送会社の送り状を発行するシステムと販売大臣+MarianEXを連携する事により、売上を上げるだけで送り状を一括発行出来るようになりました。従来は送り状を発行するだけでもかなりの時間を要していましたので、この連携でも業務効率を上げる事ができました。